音楽の本当の楽しみ

いよいよ、3月も終わり。
桜も満開、明るくウキウキの気持ちと同時に、色々な事の区切りの時期でもありますね。涙とか、次への希望とか。。複雑な気持ちの方も多いのではないでしょうか?桜の花は、美しくもありますが、やはり人々の色々な思いが乗せられた、そんな深い花、のような気がします。

さて、来月、4月22日に、我が教室の発表会を開催します。生徒の皆さんも、練習も本格的に、焦りつつ?の時ですかね?😊
私も、より良い状態で、皆さんに発表してもらいたい、とは思っていますが、コンクールではないので、お一人お一人が、ご自分のペースで楽しむ、そんな発表の場として望んでもらえたらと思っています。特に、私の教室の発表会は、バンド形式なので、ほんとに、日頃味わえない、アンサンブルの楽しみを体感していただきたいです。

人と合わせる、という事は、音を調和させる事です。自分の奏でる音と、共演者との音の響きを、少しでも、楽しく感じて、耳を傾けられる、その突破口になってもらえたら、と思います。

そんな事を思っていた、最中、先日、音楽番組である男性アイドル系の芸能人?が(ピアノ経験はどのくらいかはわからないがおそらくそんなにバリバリ弾ける感じではない)いい日旅立ちを、谷村新司さんの歌でピアノ伴奏に挑戦する、というのをやっていて、たまたま見ていました。良くある感じかなぁと何となく見ていましたが、そのアイドル君が、ピアノの先生の指導のもと、もう出来ない、ムリ〜〜!ってなった時、谷村新司さんが、彼にかけた言葉が、「自分が、感じる心地良いテンポで弾いたら良いよ。僕は、どんな感じでも、それに乗っかるからね」というような内容のアドバイスして、それから、彼はメキメキ、練習にやる気が出たようです。テレビ番組なので、盛ってるところはあるかも、ですが、本番を見たら素晴らしい演奏でした。一言が影響を与える、ってスゴイですよね。
手が震えながらも、とつとつと(音数は少ない)技術も正直言ってないながら、一つ一つ心をこめて、歌を感じながら、一生懸命弾いてる姿に素晴らしいな、と感じました。何より、谷村さんが、ピアニストを見守りながら、ゆっくりと、その音を聴きながら、相手のリズム、間合いの取り方を、思いやりながら、歌っているのが、印象的でした。
音楽ってこれかな、とふと思いました。自分が自分が、ではなく、相手との音の調和、思いやりがそのサウンドに出るものですよね。谷村さんだからできること、ピアニストをそこまでふんわりと導いたのだと思います。そういえば、いつかテレビで演奏を見たチックコリアもそうだったなぁ、、と思い出しました🎵
このような精神は、自分を含めて、演奏する人が、皆感じながら、演奏できて行くといいなぁと思いました。

私も、生徒さんには、この曲のテンポは、このくらい!と、決めつける事なく、自由に、楽しく、練習し、本番に望んでもらえたら、と、改めて自分への気付きをいただきました。
皆さん、楽しく、自分のペースで、発表会の日を迎えましょうね〜😊

安藤令子JAZZ PIANO教室(大分市)

当教室は、老若男女、経験有無を問わず、ジャズを自由に楽しめるレッスン展開を目指しています。 アドリブ、コード、リズム、セッション、理論、を出来るだけ楽しく、わかりやすく、末長くジャズに親しんでいただくように、忙しい生活の中にジャズを取り入れていただけるように、がモットーです。

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